「海の入り日」木下杢太郎

2023.5 撮影
タイトル海の入り日
作者木下杢太郎
設置場所静岡県伊東市 松川遊歩道

詩文は下記の通り。

海の入日
画、詩・木下杢太郎

浜の真砂(まさご)に文かけば
また波が来て消しゆきぬ
あはれはるばるわが思(おもい)
遠き岬に入日(いりひ)する

(湯川海岸の夕景)

伊東は伊豆の東海岸であり、朝日は昇るが夕日は沈まない。夕日は海の方向ではなく伊豆の山に沈む。この記念碑の絵は、伊東湾を越えて伊東の山に沈む独特の風情を醸し出している。眩いばかりに輝く黄金色の山塊に落ちる太陽と、砂に書いた儚い文字に自分の心をなぞらえ、叶わぬ思いを詩に託したのか。

キャプションには「湯川海岸の夕景」となっているが、地形から考えると杢太郎が湯川海岸にいるのではなく、伊東湾の外郭から湯川海岸を望んだ景色と思われる。

夕日の先は修善寺。越えられぬ思いが旅情を誘う。

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