「最上義光騎馬像」西村忠

2022.7 撮影
タイトル最上義光騎馬像
作者西村忠
設置場所山形県山形市 霞城公園
製作年1977

最上義光は奥州出羽国の戦国武将。最上家の11代当主。この銅像の地・山形の霞城を本拠地とした。仙台の伊達政宗と争い、また、領内の反対勢力連合である最上八楯を次々と誅し、関ヶ原の合戦の際には東軍の一員として、数で圧倒する上杉家・直江兼続を山形で破る。また、義光は出羽藩の初代の藩主として領民のための善政を敷いた。6尺(180センチ)の巨漢で膂力も強かったという。

この作品には大きな特徴がある。それは、世界でも珍しい後ろ足2本だけで支える立ち姿。3トンもの荷重を細い下肢だけで耐えるための、絶妙なバランスが計算された。その造形が圧倒的な迫力をつくりだしている。騎馬彫刻のなかでも名品の一つである。

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