「星のアンフォラ壺」ジャン・アルプ

2022.6 撮影
タイトル星のアンフォラ壺(Amphere d’Etoile)
作者ジャン・アルプ(Jean Arp)
🇩🇪ドイツ 🇫🇷フランス 🇨🇭スイス
設置場所東京都新宿区 東京都庁第一庁舎3階南側
製作年1965

ジャン・アルプは1886年ドイツ・アルザス地方生まれの彫刻家。アルザスは、現在はフランスの一部となっており、その土地柄、アルプはドイツとフランスの両方の影響を受けた。学生時代をドイツとフランスで過ごし、後にスイスに拠点を移す。1920年代から、「具象彫刻」を製作し評価を受ける。これは、動物や植物のようではあるが不定形で緩やかな、丸みをもった曲線で表現された作品群。

1941年に、スイス人の妻ゾフィーを不慮の一酸化炭素の事故で亡くしたアルプは強烈な鬱に襲われ、4年間を修道院に引きこもって過ごす。その後、長年の友人で後に後妻になるマルゲリーテ・ハーゲンバッハらの支援を受けて復帰、1954年にヴゥネツィア・ビエンナーレ彫刻大賞、1963年にはフランス芸術大賞を受賞した。マルゲリーテとは、1959年に結婚している。

この都庁の作品は、最晩年の1965年のもの。曲線と直線がバランス良く構成されている。アルプは、1966年にスイスのバーゼルで亡くなった。79歳だった。

この作品は、都庁の第一庁舎3階にあるので、1階の受付で手続きして館内に入る必要がある。

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