タイトル | 明日の空へ |
作者 | 峯田義郎 |
設置場所 | 千葉市美浜区 メッセモール |
製作年 | 1989 |
峯田義郎は、山形県出身の彫刻家。1989年頃までは、単独の人物像を主に製作していたが、1990年以降から作風が一変する。構造物が作品の中心となり、人物は添えられるように小さくなっていくのだ。下のタグの「峯田義郎」をクリックして確認していただくとよくわかると思う。この作品でも、門のような巨大な構造物が中心に聳え、人や鳥たちは作品のアクセントのように構成されている。もっと言えば、人物単体の深掘りより、峯田の志向が空間のダイナミズムの創造に傾いていったようにも感じる。
特にこの作品は、1989年の製作であり、作風の変化の契機になったのではないだろうか。この幕張メッセモールで峯田に与えられた空間は宏大であり、中洲のようになっているので鑑賞者からの視点も遠い。峯田の得意の単体の人物像では空間の制御が難しかったのではないだろうか。
峯田はこの作品で空間の支配を見事に実現していると思う。人と人が寄り添い明日を見つめる空間に、鳥たちもテクノロジーと自然の架け橋のように歓喜の翼を重ねる。「明日の空へ」というタイトルを改めて声にしてみる。
「明日の空へ」は前後なく鑑賞できるので逆方向からも1枚。↓
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