「戦災者慰霊の女神」北村西望

2022.10 撮影
タイトル戦災者慰霊の女神
作者北村西望
設置場所埼玉県熊谷市 星川彫刻プロムナード
製作年1975

北村西望の手による戦災者慰霊のための作品。

1945年8月14日に、熊谷はアメリカ軍による大規模な空襲を受けた。市街地の2/3が焼失した徹底的な爆撃だった。この空襲で266人の貴重な命が失われた。現在、彫刻ストリートとなっているこの星川周辺にも死者があふれたという。熊谷には戦闘機を作る中島飛行機の部品工場や配送センターがあり、特攻隊員の養成もしていた熊谷飛行学校もあったからと言われている。

熊谷空襲の翌日、8月15日に日本はポツダム宣言を受け入れ太平洋戦争は終結した。あと、終戦までのたった1日の違いで、取り返しのつかない惨劇に襲われた熊谷の人々の無念を思うと心が苦しくなる。被害に遭われた方々に深く追悼の意を表したい。

熊谷は、埼玉県で唯一の「戦災指定都市」となった。

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