タイトル | 戦没学生記念像「わだつみのこえ」 |
作者 | 本郷新 |
設置場所 | 東京都世田谷区 世田谷美術館 |
製作年 | 1950 |
太平洋戦争では多くの学生が徴兵され、学徒出陣し、戦場で斃れた。1949年に、東京大学協同組合出版部より、戦没学徒兵の遺稿集「きけわだつみのこえ」が出版された。新聞やラジオ放送を通じて全国に募り、戦没学生75人の遺言が集まった。戦犯として刑死した学生も含まれる。
「きけわだつみのこえ」はベストセラーとなった。その収益をもとに本郷新に彫刻作品が依頼された。両手を握りしめ、目を閉じて、無念さを耐えかねているように見える。肉体は海に沈み山に埋もれても、心はこの像を憑座として私たちに問いかけてくる。一体あの戦争は何だったのか。
オリジナルは1950年に製作され、東京大学に設置を許されなかったため、立命館大学に建てられた。学生運動の時代、全共闘の闘士によって引き倒されて破壊されたが、1976年に再建され今も立命館にある。この世田谷のわだつみ像は1950年に立命館大学のものと同時に鋳造されたものだろう。
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