「慈雲の泉 雲」朝倉文夫

2022.6 撮影
タイトル慈雲の泉 雲
作者朝倉文夫
設置場所東京都台東区 金龍山浅草寺
製作年1908

この彫刻は、朝倉文夫の「雲」である。かつて浅草寺境内に噴水を建造した時に、朝倉文夫の次女である朝倉響子の寄贈を受け、「雲」をメインモチーフにした噴水塔を作った。これが「慈雲の泉」である。上野信用金庫理事長の上條貢が資金を提供した。現在、噴水はすでに存在しないが、「雲」だけがこの地に残っている。

なお、像付近の銘板には「雲」を遺作と記載しているが、この作品は1908年の作品。朝倉文夫が25歳、東京美術学校を卒業した翌年に製作した意欲作である。

不安そうに雲の行方を見守る人々。何らかの予兆を感じ取ろうとしている。なかには、吉兆を見とって人もいそう。

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