「思い出」山本正道

2022.11 撮影
タイトル思い出
作者山本正道
設置場所東京都清瀬市 キヨセケヤキロードギャラリー
製作年1995

山本正道は1941年、京都生まれの彫刻家。1965年に東京藝術大学彫刻科を卒業、1967年に同大学院を修了。その1967年に新制作協会に彫刻作品を初出品。1968から1971年にかけて、イタリア政府給費留学生としてイタリアで彫刻を学ぶ。イタリアではローマ美術学校でペリクル・ファッツィーニに師事する。また、1978〜1979年にはフルブライト芸術部門交換研究員としてアメリカで研鑽を積んだ。

山本の作品に特徴的に現れるのは、この「思い出」のような優しく寂しげな少女像。どことなく垢抜けているのはファッツィーニから学んだイタリアのエッセンスがあるのかもしれない。

もう一つ、山本作品の魅力は、空間をダイナミックに捉える「情景彫刻表現」の作品。山本は、空間全体を表現空間とし、風景そのものを彫刻に落とし込み評価された。抽象のようで具象のような、柔らかく滑らかかな形は独特の粘性を持っている。

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