「太陽と収穫」川原竜三郎 - パブリックアート散歩

タイトル	太陽と収穫
作者	川原竜三郎
設置場所	北海道千歳市　新千歳空港2階連絡通路

川原竜三郎は富山県出身の彫刻家。蝋型鋳造法という珍しい手法を使う。川原はイタリア・ヴェネチアで蜜蝋を使った蝋型鋳造法を学び、細密で滑らかな作品を生み出した。鋳造彫刻は、一般的には石膏や粘土などで原型を作りそこから鋳型を作るが、蝋型鋳造では蜜蝋(ハチミツ由来)や木蝋(植物由来)で原型を作り、鋳型を固めた後に原型を蒸発させるので原型が残らない。原型を蝋で作ることで、極めて細密な細工、滑らかな質感を表すことができる。

この「太陽と収穫」は、蝋型鋳造の特徴である地肌のしっとり感と収穫物の細かいディテールが見どころ。他ではあまり味わえないものなので、新千歳に来る時はぜひご鑑賞を。