「大野伴睦句碑」川名恭次

2022.9 撮影
タイトル大野伴睦句碑
作者川名恭次
設置場所東京都港区 都立芝公園芝丸山古墳
製作年1964

大野伴睦は1890年、岐阜県生まれの政治家。衆議院議員として当選13回、衆議院議長、北海道開発庁長官、自由民主党幹事長、自由民主党副総裁などを務めた。党人政治家として知られる。大野の残した言葉としては、「政治は義理と人情」「猿は木から落ちても猿だが、代議士は選挙に落ちたらただの人」などがある。

句碑は、調理師法施工5周年にあたり、日本調理師会から名誉会長の大野に送られたもの。句碑には、「鐘がなる 春あけぼのヽ 増上寺」との句が彫られている。大野は下高輪町に住んでいたという。その縁で、ここに立っているのかもしれない。

1961年、池田内閣の副総裁に就任。1964年5月19日に、入院先で心筋梗塞により亡くなった。国会議員在任中の逝去だった。ただの人にも猿にもならず、大野は虎のまま息を引き取った。さすがである。

この虎は、大野が亡くなった1964年に製作された。完成したのが亡くなる前なのか後なのかは、調べがついていない。

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