「大森貝墟」佐々木忠次郎

2022.10 撮影
タイトル大森貝墟
作者佐々木忠次郎(書)
設置場所東京都大田区 NTTデータ大森山王ビル
製作年1930

大森貝塚の発見地を示す石碑は二つある。大田区のこの石碑は1930年に彫られたもの。一方、300メートル離れた品川区の石碑は1929年に建立。石碑設立時は、モースが1877年に貝塚を発見してから50年以上たって現場が曖昧になり、大田区説と品川説が並立していたからである。のち、政府が地主に調査補償金を払った記録が発見され、貝層の再調査も行った結果、現在のところは品川説に軍配が上がっている。

この大田区大森の大森貝墟の碑の方も巨大な一枚岩に墨跡が見事で見応えはある。揮毫したのはモースの一番弟子の佐々木忠次郎。この道も、モースも歩いたには違いないだろう。はるか明治がしのばれる。

1955年には、ここ大田区大森と品川区山王の両方を合わせて国の史跡名勝天然記念物に指定されている。

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