タイトル | 大門 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都港区 三縁山広度院増上寺 |
製作年 | 1937(再建) |
増上寺のこの大門は、長らく所有者が定まらなかった。
大門は増上寺の総門だったが、明治初頭の寺領没収に際し東京府に寄付された。1937年になると、道路拡張のため東京府は旧来の大門を回向院に移し、デザインを踏襲し1.5倍の大きさにした鉄筋コンクリート製の大門を再建した。戦争がはじまると、回向院の門の方は空襲で焼けてしまった。
1973年、増上寺は東京都に、修復のため大門の返還を求めたのだが都の財産台帳に記録がなく、戻るまで40年の年月がかかった。2017年に、138年ぶりに大門は東京都から増上寺に返還された。増上寺はすぐに耐震補強と外観の修復を行い、翌2018年3月に壮麗な姿が甦った。見事な高麗門である。
高麗門とは、本柱2本と控柱2本による門。本柱と本柱を大きな切妻で結び、本柱と控柱も切妻で結び、上から見てコの字型になっている門。
パブリックアート散歩 - Google マイマップ
ブログ用地図
コメント