
タイトル | 地層断面柱状モデル・多摩丘陵 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都八王子市 コニカミノルタサイエンスドーム(こども科学館) |
八王子の様々な地層の標本展示。これは多摩丘陵の地層の断面。
標本上部の金属パネルにキリンとゾウが描かれているので、多摩動物公園の地下あたりか。標本の表面にキャプションが3つ記載されている。地層の上の方は「御殿峠レキ層」。古相模川の扇状地の河川敷にできたレキ層。巨大なのレキ(石)が層になっている。粒の大きなレキは川の上流にできる。下記の資料によると50万年前ごろに形成されたという。
真ん中のキャプションは「生痕化石(サンドパイプ)」。生痕化石とは、生物そのものではないものの、足跡などの生物の痕跡が化石化したもので、サンドパイプはカニや貝などの巣穴の痕跡。巨石レキの層に生物が住んでいたことがわかる。現在は高い丘陵だが、かつては巨石が転がる岩場の河原だったということだ。
一番下のキャプションは「軽石」。軽石は火山の噴火により形成されるもの。八王子には関東ローム層の一部の多摩ローム層と呼ばれる火成岩の層が広がっている。富士山や箱根などの噴火活動によって形成された。下の参考記事によると「八王子黒雲母軽石層」と呼ばれる多摩ローム層は46万年前に形成された。
50万年の層と46万年の層で上下が逆になっている理由は今の自分ではよくわからないが、いずれにしても、多摩丘陵は今から50万年前の前後ごろの地層であろう。50万年前というと気の遠くなるような昔だが、ここにある4本の地層標本の中では一番新しい。
(参考・御殿峠礫層)
【御殿峠礫層】
(参考・多摩ローム層)
多摩市立図書館-多摩市デジタルアーカイブ:「多摩市史」通史編1
パブリックアート散歩 - Google マイマップ
ブログ用地図
コメント