
| タイトル | 和歌プレート(如願法師集 藤原秀能) |
| 作者 | 藤原秀能 |
| 設置場所 | 仙台市宮城野区 宮城野通り |
宮城野通りには、「宮城野」にちなんだ和歌のモニュメントが10枚埋め込まれている。このサイトでは、そのうち3作を紹介している。この和歌では、初句に「宮木の」が使われている。
宮木のの
萩の古枝に
霜さえて
かはらぬ月に
秋ぞのこれる
藤原秀能は1184年に、藤原北家秀郷流の家に生まれる。北面武士、検非違使大夫尉、出羽守などを歴任し、同時に和歌所寄人にも任じられた。承久の乱で後鳥羽上皇に与したため、熊野山に追放され、出家の身分となった。法名を如願と号す。如願法師は後鳥羽上皇を慕い、上皇が流された隠岐島に渡ったという。
この句は、「宮城野にある萩の古い枝に霜がおりて空気も冴えてきたが、空の月だけは変わらぬ姿で秋の風情をとどめている」というぐらいの意味か。月と萩に彩られた凍えるような夜の透明感が伝わるよう。プレートのデザインもとても素敵だ。
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