
| タイトル | 原の城 |
| 作者 | 舟越保武 |
| 設置場所 | 仙台市青葉区 宮城県立美術館 |
| 製作年 | 1971 |
1637年の島原の乱は、苛烈な藩政やキリスト教徒への弾圧に怒った農民たちが立ち上がり武装して一揆を起こしたもの。天草四郎を中心に蜂起した農民たちは、最終的には廃城になっていた「原の城」に立て籠った。その数は37,000人と言われている。一揆軍はよく戦ったが、食糧も弾薬も尽き、城は陥落してその全員が殺されるという結末になる。
舟越保武は敬虔なクリスチャンだった。原城跡に立ったとき、舟越の眼前に忽然と兵士の姿がたち浮かんだという。その姿を形にしたのが、この「原の城」である。
何もかもを失ったようなこの兵士の造形には、非常に強いインパクトがある。虚無と困憊、絶望。しかし、微かな光を探しているように私には感じられる。舟越保武作品のなかでも、名品中の名品だと思う。
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