「久遠の像」山本豊市

2022.4 撮影
タイトル久遠の像
作者山本豊市
設置場所東京都新宿区 新宿中央公園
製作年1978

大田道灌の山吹伝説の像。道灌は鷹狩の途中で雨に降られてしまう。民家を訪ね雨具を所望したところ、娘が差し出したのは一折の山吹の花だけだった。道灌は当惑する。

「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞかなしき」(後拾遺和歌集)

「実のひとつだに」を「蓑ひとつだに」に読み替えると意がわかる。蓑も貸せない貧しさを山吹の枝に託したのだ。

まるでドラマの一場面のような臨場感がある。荒川区にも、同じテーマの道灌像がある。

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