「上野英三郎博士とハチ公」植田努

2022.8 撮影
タイトル上野英三郎博士とハチ公
作者植田努
設置場所東京都文京区 東京大学弥生キャンパス
製作年2015

渋谷のハチ公像は有名だが、ここ東京大学にもハチ公像がある。ハチ公の飼い主は東京大学農学部教授の上野英三郎だった。上野は三重県出身、1872年に生誕。東京大学農学部で農業土木、農業工学を研究した、その分野の創始者であり第一人者だった。

1924年、上野は念願の秋田犬を手に入れる。ハチ公だ。しかし、翌年の5月25日に大学での講義中に脳出血を発症し帰らぬ人となる。53歳だった。その後、10年ちかくにわたりハチ公が渋谷駅前で主人を待ち続けたのはあまりに有名な話だ。2015年、ハチ公没後80年を記念して「上野英三郎とハチの銅像を建てる会」が東京大学農学部がある弥生キャンパスに博士とハチ公の像を建立した。

人は、自分の死後は知る由がない。こんなふうに慕われたいと、誰しも思うのだろう。博士とハチ公の交流が暖かい作品だ。

植田努はこの投稿時点で大垣女子短期大学講師。乾漆技法も使う、動物が得意な彫刻家のようだ。

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