「上昇気流」

2022.7 撮影
タイトル上昇気流
作者不明
設置場所東京都大田区 JR蒲田駅東口
製作年1989

羽田空港の玄関口としての発展を願って作られた「上昇気流」は、2023年9月に撤去されてしまった。駅前の利活用を図るためだという。現在は跡形もない。作者不詳の作品であるが、長く市民から親しまれていたのだと思う。巨大な作品なので、移設も難しかったのだろう。同じ場所にあった「母子像」と「躍進工業蒲田」の2像は少し離れた京急蒲田駅に移設されたようだ。また2体あったモアイ像は、1989年の「上昇気流」設置により1体だけになっており、その像も撤去されたが、駅前の整備が終わったのちに復活するようだ。

屋内に展示されるアートと違い、パブリックアートはいつか撤去の日がやってくる。移設できたらラッキーだが、そのまま廃棄の場合もある。また、何らかの理由で毀損することもある。人と人との邂逅のように、かつて鑑賞したパブリックアートが二度と見られなくなってしまうことがあるだけに、一期一会、出会った瞬間を大切にしたい。

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