「三々五々の四面体」堀内正和

2022.6 撮影
タイトル三々五々の四面体
作者堀内正和
設置場所東京都新宿区 東京都庁第二庁舎1〜2階ロビー

都庁第二庁舎ロビーの1階から2階を貫く長大な三角柱。その両端に複数の四面体が構成されている。四面体は三角形を4枚組み合わせた形で、考えてみると、自然界にも工業生産物にもこれという代表的な四面体は思い浮かばない。ピラミッドだって四角錐だ。四面体は安定しているように見えて落ち着きの悪い形なのかもしれない。

この複数の正四面体は、見る人の無意識に、漠然とした不安定感をもたらしているのではないか。三角柱の幹も安定感が低い。しかし、それらは悪いことではなく、安定を打ち破り進歩することへのエールになっているように感じた。

堀内正和は1911年生まれの彫刻家。抽象彫刻の先駆者で、教育者としても力を発揮した。

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