
タイトル | モースゆかりの地 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都大田区 ザ・山王タワー脇 |
製作年 | 1986 |
写真にもあるが、説明を読みやすいように改めて記載する。
1877年、米国のモース博士は大森貝塚を発見しました。 現在南方に棲むハイガイが、この地に発見されたのは、極めて興味深いことです。
博士のゆかりの地を記念し、この碑を建立します。
1986年
マルイト株式会社 鹿島建設株式会社
モースは、貝塚を分析して縄文人の生活を調査したが、大きな発見としてハイガイの貝殻の出土があった。ハイガイは、現在は三河湾以南にしか生息していないが、この東京・大森で発見されたということは、日本がかなり暖かかった証明になる。縄文時代のハイガイは、最北で宮城県北部でも発見されている。最も暖かい時期で、縄文時代は現在より2度ほど気温が高かったという。海水面も上昇しており、例えば千葉県は本州と切り離されて完全な島となり、浦和、越谷、草加たあたりは海の底だった。大森貝塚も高台の上にある。海岸線が貝塚の高さまで来ていたということも、温暖化の証明となった。縄文時代の海水面上昇による海の拡大は縄文海進と呼ばれる。
また、モースは動物学者で進化論のプロ。日本の古い時代のハイガイやアサリと、アメリカの地層の中のハイガイ、アサリと比較することによる進化論的な考察も深まった。
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