タイトル | ホイール・オブ・イノベーション(Wheels of innovation) |
作者 | ナディム・カラム(Nadim Karam) |
🇸🇳セネガル 🇱🇧レバノン | |
設置場所 | 横浜市西区 日産本社 |
製作年 | 2017 |
ナディム・カラムはセネガルで生まれ、レバノンで育つ。日本ともゆかりがあり、博士号を留学中の東京大学で取得する。テーマは日本寺院の舞台造りの建築の研究だった。
この作品は、日産自動車が生みだした価値と変革を象徴している。5つの大きな車輪は、1999年から2017年にかけて日産自動車の成長を支えた5つの柱、「グローバリズム」、「サステナビリティ」、「チャレンジ」、「アライアンス」、「ダイバーシティ」を意味するという。透かし彫りのように儚く、そして確かな力を湛えている作品だ。
日産とレバノンといえば、あのお方を思い出さざるをえない。レバノン系ブラジル人のカルロス・ゴーンは1999年に日産自動車のCOOとなるが、2018年に金融商品取引法違反、2019年に特別背任罪で起訴され、日産自動車取締役も解任され、国際手配されている。
ゴーンは去っても、この作品は夢を見るような繊細な光を放ち続けている。
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