「ヘンリー・スペンサー・パーマー」安丸信行

2022.5 撮影
タイトルヘンリー・スペンサー・パーマー
作者安丸信行
設置場所横浜市西区 野毛山公園
製作年1987

パーマーは、1838年に大英帝国が支配するインド・バンガロールで生まれ、イギリスで学び、カナダの道路開発、ニュージーランド、バルバドス、香港の水道開発などにたずさわった。

最初の来日は1883年。神奈川県から、日本初の近代水道開発の依頼を受ける。1885年に大佐として再来日すると、相模川三井村取水口から野毛山配水池に至る全長48㎞の工事に着手。1887年に完成させた。日本初の近代水道は、ここ野毛山で初めてほとばしった。パーマーはその後も日本でさまざまな事業に関わり、日本人の妻も迎えた。

パーマー像を製作した安丸は、東宝の特殊造形技師という経歴の彫刻家で、「キングコングの逆襲」のゴロサウルで造形技師としてデビューすると、「怪獣総進撃」の2代目アンギラス、「帰ってきたウルトラマン」のアーストロンやタッコング、また、メカゴジラやキングギドラなどを多数の着ぐるみを製作、そして、造形チーフとして1973年、1984年、1989年、1991年のゴジラ映画のゴジラも担当した。

パーマー像が作られた1987年、安丸は映画「竹取物語」の龍なども作っている。

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