タイトル | ブレンタのヴィーナス(Venere der Brenta) |
作者 | フランチェスコ・メッシーナ(Francesco Messina) |
🇮🇹イタリア | |
設置場所 | 大阪市中央区 御堂筋彫刻ストリート |
製作年 | 1987 |
メッシーナは、1900年にシチリアで生まれ、後にミラノを拠点に活躍した具象彫刻の巨匠。エミリオ・グレコやジャコモ・マンズー、ヴェナンツォ・クロチェッティらの少し上の世代にあたる。この作品は、87歳と老境を迎えた時代の作品。少女は俯いていて、上半身も弱々しい。
老境作家ならではの味わいというものもあると思う。それは、例えばこのメッシーナのヴィーナス。1947年に、北イタリアのブレンタ川で遊ぶ少女をヴィーナスに見立てた自作「アリーチェ」を再製作したもの。胸を掴まれるような切なさに襲われるのは私だけだろうか。取り戻せない40年の歳月、老いていく自分。そして、通り過ぎた一瞬の記憶の生々しさ。
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