「ニホニウム合成・発見記念碑」

2022.11 撮影
タイトルニホニウム合成・発見記念碑
作者不明
設置場所埼玉県和光市 東武東上線和光市駅前
製作年2017

記念碑本文。

ニホニウム発見・合成記念碑

ニホニウム(元素記号Nh、原子番号113)は、2015年12月30日、国際純正・応用化学連合により新元素と認定され、2016年11月28日 その名が永遠に周期表にまれた。この記念碑は、森田浩介博士をリーダーとする研究グループにより達成されたニホニウム合成・発見の 偉業、仁科芳雄博士の伝統を受け継ぐ理化学研究所における加速器研究 の功績、和光市民、埼玉県民、日本国民の自然科学に対する深い理解に 敬意を表するとともに、平和と幸福を希求する人々の科学技術の成果への期待を象徴するものとして製作された。
2017年6月

この記念碑は、理化学研究所の創立100年と、和光市(日大和町)への移転50年を記念し、理化学研究所から和光市に寄贈された。

ニホニウムには、他に発見を主張するグループがいた。2003年に、ロシアのドゥブナ合同原子核研究所とアメリカのローレンス・リバモア国立研究所の合同グループが、アメリシウムとカルシウムから115番目の元素を発見したと発表。その実験の過程の115番の元素の崩壊の際に113番元素も観測したと発表した。

一方、理化学研究所は2004年に亜鉛とビスマスの合成により113番元素を発見したと発表。2005年にも2個目の個体を観測した。

2006年、上記のドゥブナ合同原子核研究所とローレンス・リバモア国立研究所は、ネプツニウムとカルシウムから113番元素を合成したと発表。また、2009年にはドゥブナ合同原子核研究所とアメリカのオークリッジ国立研究所の合同研究による117番元素の実験過程で、113番も発見したと発表した。これは、パークリウムとカルシウムによるもの。

2012年に、理化学研究所は3個目の合成に成功。9年間、のべ575日で400兆回の衝突実験を重ねた結果の、貴重な3個の113番元素の発見だった。

2015年12月、国際純正・応用化学連合により113、115、117、118番の4つの元素についての認定が同時に発表された。113番は接戦で、3個目の発見がなかったら理化学研究所が漏れていた可能性もあったという。

名前が決まるまでの間、この元素はウンウントリウムと呼ばれていた。ラテン語でウンは1、トリは3である。119番元素のウンウンエンニウムと120番元素のウンビニリウムはまだ仮名である。日本が、和光市が、さらに快挙を重ね、新たに名付けをする日も近いかもしれない。

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