「ティラノサウルス」

2022.9 撮影
タイトルティラノサウルス
作者不明
設置場所東京都府中市 郷土の森博物館
備考国立科学博物館より受贈

ティラノサウルスの化石は、主に北アメリカ大陸で発見されてきた。1892年にアメリカ・サウスダコタ州で、世界で初めてティラノサウルスは脊椎の一部が発掘された。2例目は1900年のワイオミング州、3例目は1902年のモンタナ州だった。1990年にサウスダコタ州で、非常に状態の良い全身骨格の化石が発掘された。「スー」である。スーの発見により、ティラノサウルスの全体性がより正しく捉えられるようになった。

一方、日本でも大きな発見があった。1996年に福井県で、ティラノサウルス科の歯の化石が発見されたのだ。それまで、北米以外にはモンゴルでしか発見されていなかったティラノサウルスが日本でも発見された。しかも、北米のティラノサウルスは白亜紀後期だが、福井のティラノサウルスの歯は白亜紀前期の地層から発見された。ティラノサウルスの起源がアジアであるという説も生まれている。2017年には中国の浙江省でもティラノサウルスの発見があり、2024年2月には熊本県天草郡でティラノサウルスの下顎が発見された。歯以外の骨の化石が出たのは日本初のことだ。日本にも間違いなく住んでいたので、全身の発見が待たれる。

説明板は下記の通り。

史上最強の肉食恐竜 ティラノサウルス

映画「ジュラシック・パーク」でおなじみの暴君竜、正式な学名はティラノサウルス・レックスといいます。ティラノス=暴君、サウルス=トカゲ、レックス=王の意味です。白亜紀後期(およそ 8000〜6500万年前)に登場した最大級の肉食恐竜で、体長12~15メートル、体重は7トンにも及ぶと推定されています。
1900 年代の初めから化石の発見が続きましたが、いずれも不完全なため全身骨格の復原図や体長などは推定の域を脱しませんでした。1990年、北アメリ力でついにほぼ完全な骨格を発掘!ティラノサウルスの全身はほとんど完全な形で解明されたのです。
博物館では過去に数回の恐竜展を開催しています。そんな縁もあってこの模型は、国立科学博物館より譲られたものです。残念ながら府中では恐竜の化石は見つかっていませんが、果たしてこれから先にロマンは秘められているのでしょうか?
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