「クラゲ看板(仮)」

2022.7 撮影
タイトル不明
作者不明
設置場所神奈川県藤沢市 新江ノ島水族館

新江ノ島水族館はクラゲに力をいれており、クラゲファンタジーホールも常設されている。入口ゲートには3種のクラゲが漂っている。

向かって左はミズクラゲか。ミズクラゲは日本からアメリカ、オーストラリアにかけて環太平洋地域に広く分布している。透明感があり美しいので、水族館だけでなくペットとしても愛されている。毒はあるが、ごく弱く、刺されても痛みを覚えるほどではないようだ。

真ん中はタコクラゲか。このクラゲはインド洋から太平洋にかけての亜熱帯から温帯に生息する。日本だと沖縄から奄美、天草、瀬戸内海、相模湾あたりにかけて。タコのように口腕が8本あり、毒はあるがとても弱い。体内に褐虫藻を持っており、褐虫藻が行う光合成から生み出された有機物をいただいている。ユーモラスなクラゲだ。

向かって右はシーネットルだろう。美しいが強烈な毒をもつ。刺されると激痛に見舞われる。ネットルは毒草であるイラクサの意。大西洋にはパシフィックシーネットル、太平洋にはアトランティックシーネットルがいる。台湾北部から青森にかけて生息するアカクラゲもシーネットルの仲間。水族館で見るのは良いが、海では決して出会いたくない。

ちなみに、猛毒で知られるカツオノエボシは一般的なクラゲの仲間ではなくヒロド虫の仲間。1匹のクラゲではなく無数のヒロド虫の群生体とのこと。こちらも激痛をもたらす生物だ。

⁽参考)クラゲファンタジーホール | 展示 | 新江ノ島水族館 (enosui.com)

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