タイトル | オルフェ(Orphee) |
作者 | オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin) |
🇫🇷フランス | |
設置場所 | 横浜市西区 横浜そごう10階 |
製作年 | 1892 |
竪琴の名手オルフェは、亡くなった妻を取り戻すために冥界に降りる。冥界の王ハデスは、決して後ろを振り向かずに地上まで戻ると約束すれば二人を冥界から生きて返すと約束する。しかし、オルフェはあと僅かのところで振り返って妻の顔を見てしまう。妻は冥界に引きずり戻され、オルフェも殺されてしまう。
ロダンがこれを製作した1892年は、「地獄の門」の製作が中止になったすぐ後で、まさにカミーユとローズとの三角関係の真っ只中だった。妻を冥界に連れ戻されて、身体を不自然なまでによじってもがき苦しむオルフェの有様は、そのままロダン自身の苦悩を思わせる。
心はどうしてこうもままならないのだろう。他人の心も、自分の心も。悔やんでも悔やみきれない失敗。愛する人を永遠に失ってしまったオルフェの振り上げた拳の悲しみは、100年の時を超えた今でも心を震わせる。
オルフェの死後、その竪琴は空に昇り星座になったという。
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