タイトル | アダム |
作者 | 北村西望 |
設置場所 | 東京都武蔵野市 井の頭自然文化園 |
製作年 | 1929 |
この「アダム」は、おそらくロダンを意識していると思われる。ロダンの「アダム」の原型が作られたのは1881年。西望のアダムは約50年後となる。
アダムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教で広く伝承される、神によって初めて作られた人間である。地面の土から作られた。次に、初めての女性・エヴァがアダムの肋骨から創造された。
アダムとエヴァは楽園であるエデンの園に住んでいたが、神に食べることを禁じられていた善悪の知識の実を好奇心から食べてしまう。二人は羞恥心を知ることとなりイチヂクの葉で体を隠すが、それを知った神により楽園を追放されてしまう。
西望のアダムは、西望の様式美のなかでアダムの苦悩を描き切ろうとした作品ではないかと思う。
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