「『行佛威儀』坐禅像沢木興道老師像」鏡恒夫

2023.5 撮影
タイトル「行佛威儀」坐禅像沢木興道老師像
作者鏡恒夫
設置場所東京都港区 泉岳寺

沢木興道は「移動僧堂」「宿無し興道」と呼ばれた曹洞宗の僧侶。

1880年に三重県津市に生まれた沢木興道は、4歳で母を、7歳で父を亡くして一家離散。叔母夫婦に預けられるも、その年に叔母が連れ合いを亡くし沢木家に養子に入る。沢木家からの2度目の家出で永平寺に寄寓し、1897年に熊本の宗心寺にて出家得度、興道の法名を授かり僧侶となる。1899年に無断で寺を出て放浪の旅に出る。

1899年12月から日露戦争に従軍する。1906年に復員した後は、日本各地の道場を転々とし、「宿なし興道」と呼ばれた。1935年に駒沢大学教授、總持寺後堂に就任する。

沢木興道は、ただただ座禅を組み、無の心で己と向き合うこと実践し、教えを広めた。「行佛威儀」は正法眼蔵に出てくる言葉で、「行佛」つまり修行を行うことが「威儀」つまり人としての立ち居振る舞いや威厳となって自然と現れてくるという意味。自らと向き合い大地と一体化することが己を形成する。

鏡恒夫の手による肖像は、澄み切った清涼さを感じさせる作品。自分も、時には自分の心とまっすぐ向き合うことが必要なのではという思いに捕らわれた。

泉岳寺は曹洞宗の寺院で、泉岳寺の学堂は駒沢大学の源流の一つである。現在でも、泉岳寺の学堂から僧たちが駒沢大学に通っている。

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