タイトル | はばたき |
作者 | 舟越保武 |
設置場所 | 東京都新宿区 東京都庁都民広場 |
製作年 | 1973 |
舟越保武は、戦後の日本の彫刻界を牽引した人気作家である。彫刻家の舟越桂はその次男。東京美術大学(のちの東京藝術大学)の同級生だった彫刻家・佐藤忠良とは生涯にわたって友情を育んだ。
舟越保武の女性像は、静謐ななかに強い意志を秘めているように思う。特定のモデルはいなかったとされるこうした舟越の女性像は、きわめて理想化されたものであり、彫刻家の内面を具現しているものだと思われる。生後間もなく生まれた長男を亡くした舟越夫妻は深く苦しみ、それを契機に敬虔なキリスト教徒となる。舟越の女性像には、常に「祈り」が込められている。静かに対峙したい作品である。
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