
| タイトル | 千葉常胤像 |
| 作者 | 安西順一(製作)、山谷石材業(施工) |
| 設置場所 | 千葉大学中央区 通町公園 |
このサイトで紹介する3体目の千葉常胤像。この像がある通町公園に接する千葉神社は、千葉常胤にゆかりが深い。初めは神社ではなく寺として建てられた。創建は1000年。千葉氏初代とされる平忠常が、香取神社から妙見神の分霊を受けて北斗山金剛授寺尊光院として創建した。妙見信仰は北極星(北辰)や北斗七星を信仰するもの。災厄除去・国土擁護を願った。千葉氏は妙見神を一族の守護神と位置付け、各地の分家も含め篤く信仰した。特に、北斗七星のなかの一星は破軍星と呼ばれ、軍神として重んじられた。3代目当主千葉常胤は、この地に源頼朝を招き寺を案内したと伝えられている。1869年(明治2年)に、神仏分離令により千葉神社となる。
安西順一は千葉県君津市出身の彫刻家。1908年生まれ。安西が彫刻家を目指すきっかけの一つは、近所にあった工房。当時の「農民芸術運動」の潮流のなか、君津市の山あいの久留里で講習会が開かれ、君津の青葉高校の近くに作られた「生活工房」ではエビス像、大黒像、ギニョールなどが製作されており、安西もこの工房に通った。後に、後藤忠明、関野聖雲の指導を受け、安西は彫刻家として大成する。
この千葉常胤像は、丹念に細部を表現しており、表情から実直さが伝わるようだ。
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