「辛亥革命記念碑」

2023.4 撮影
タイトル辛亥革命記念碑
作者不明
設置場所千葉市中央区 千葉大学亥鼻キャンパス
製作年1912

辛亥革命は1911年から1912年に中国で起こった共和革命。この革命により260年以上続いた清朝は滅亡し、秦の始皇帝から始まる皇帝政治も終焉を迎えた。そして、アジア初の共和国家である中華民国が成立した。

革命を主導した孫文は日本とも関わりが深い。広東省の農家に生まれた孫文は、少年時代からハワイで暮らし、学生時にはアジア初のアメリカの医学博士号も取得する。青年期もハワイを拠点に活動する。孫文は日清戦争終結後に清王朝打倒のための蜂起を企てるが頓挫し、1895年に日本に亡命する。日本では犬養毅、宮崎滔天、頭山満、松方幸次郎など、各界の有力者の支援を受け、東京と横浜を拠点に革命のための準備をすすめた。日本では「中山樵」を名乗っていた。中国では「孫文」ではなく「孫中山」先生と呼ばれることが多いようだ。

革命当時、千葉大学医学部(当時は千葉医学校)にも、40名あまりの清国からの留学生がいた。留学生たちは母国の危機に際し、医療支援をするための赤十字隊を組織して母国に戻る決断をする。千葉大学の教職員や学生たちは医療品購入のための義援金の拠出や救急医療技術の伝授などにより医学生を支援した。戦後帰国した留学生たちにより、感謝の意を込めてこの石碑が作られた。

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