
タイトル | オデュッセウス |
作者 | ジャコモ・マンズ―(Giacomo Manzu) |
🇮🇹イタリア | |
設置場所 | 仙台市青葉区 定禅寺通り緑地 |
製作年 | 1986 |
オデッセウスはギリシャ神話の英雄。イタケーの王で、トロイア戦争で戦ったギリシャ軍のなかでも随一の知将。トロイア戦争では、トロイの木馬作戦を発案・実行しギリシャ軍に勝利をもたらした。しかし、戦争からの帰路にトラブルに見舞われ続け、冒険に次ぐ冒険を重ね、愛する妻・ペネロープが待つイタケーに帰りついたのは20年後だった。
ジャコモ・マンズーは1908年、イタリアのベルガモに生まれる。靴職人の家の12番目の子どもだった。11歳で木彫職人の徒弟となり、次にメッキ職人、石膏職人の弟子になる。1927年にヴェローナで兵役に就いたのち、夜間学校の造形芸術課程に通って美術を学ぶ。その後、彫刻の実力が評価され、イタリアを代表する巨匠となった。
この作品は、とても自然な形なのだが、何気ない体の傾きや動きが抒情を生み出している。そこはかとない味がある。
ここ仙台市内の七北田公園にはブールデルが製作したオデッセウスの妻・ペネロープも置かれている。ペネロープが20年も待ち続けたオデッセウスは、ここにいる。
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