「ゆりかもめ四態 孤雲出岫」志津雅美/三上浩

2023.3 撮影
タイトルゆりかもめ四態 孤雲出岫
作者志津雅美/三上浩
設置場所東京都品川区 しながわ区民公園ゆりかもめ橋親柱
製作年1987

しながわ区民公園の「勝島の海」に架かるゆりかもめ橋の4つの親柱に、陶淵明の漢詩が記されている。

ゆりかもめ橋 親柱の彫刻

ここに彫られている詩は、陶淵明という有名な中国の詩人の作品です。彼は西暦365年生まれであり、初め中国の役人となるが
41歳の時に故郷に帰ることとなった。
その時にうたった詩が
「帰去来辞(さぁ、かえろうよ」です。

「孤雲出岫」、雲がひとつ山から出てくる
「風飄々而吹衣」 風かひょうひょうと衣を打つ
「飛鳥知還」鳥でさえも 飛ぶのにあきたら、家に帰っていく
「稚子候門」家に帰れば はかわいい子供が門の前で出迎えている

橋の建設に当たり、勝島の海の情景がこの詩の情景とよく似ていたので、ここにその詩を彫刻しました。

この親柱の向かって左下部に「孤雲出岫」の文字が見られる。雲がたなびく空を、ユリカモメが心地良さそうに飛んでいる。口にくわえているのは家族へのお土産だろうか。

作者については、ご本人のHPを参考にした。

1987 :: Sizumasami

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