「セメント工業発祥の地」

2023.3 撮影
タイトルセメント工業発祥の地
作者不明
設置場所東京都江東区 浅野コンクリート深川工場
発祥年1875〜

この地に、日本初のコンクリート工場が建ったのは1875年(明治8年)のことだった。

江東区史跡 セメント工業発祥の地

当地は、日本で初めてのセメント工場があった場所です。明治8年、工部省が本格的なセメントの製造に成功しました。上図手前の隅田川、右側の仙台堀などの泥土を原料の一部として使い、試行錯誤の末、外国品と遜色のない国産のセメントを作り上げました。明治16年、当社創業者のひとりである浅野総一郎が払い下げを受け、その後民間のセメント工場として発展を遂げました。

平成16年5月
太平洋セメント株式会社

東京市深川區
清住町
浅野工場之図

明治23年 時のセメント工場全景

コンクリートの歴史は極めて古く、古代エジプトまで遡ることができる。紀元前に建てられたローマのパンテオンも、ヴェスヴィオ火山の火山灰と石灰と小石を混ぜて水で捏ねたコンクリート製の建造物である。古代ローマの橋や水道橋、伽藍などもコンクリートで作られている。ローマのコンクリート技術は卓越したものだったが、476年に西ローマ帝国が滅亡するとコンクリートの技術も失われ、1300年以上もの間忘れ去られた。

1755年に、ローマン・コンクリートに注目したイギリス人建築家のジョン・スミートンによってコンクリートはようやく復活した。1848年にフランス、1871年にアメリカ、そして1875年にここ日本の深川でコンクリートは生産が開始された。近代現代の都市インフラの礎を築いたコンクリートは、古代ローマから続く堅牢な道だったのである。

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