「連結送水管カバー『ウォーターマーク(水標)』」PHスタジオ

2022.12 撮影
タイトル連結送水管カバー「ウォーターマーク(水標)」
作者PHスタジオ
設置場所東京都立川市 ファーレ立川
製作年1994設置

PHスタジオは1984年に川俣正のプロジェクトのアシスタントたちによって結成されたユニットで、美術や建築、家具の設計などジャンルを横断した多岐にわたる活動を行った。横浜・上大岡の家具をモチーフにした作品はすでに紹介した。

メンバーは、池田修、中川達彦、細淵太麻紀、小杉浩久。池田修は1957年、静岡生まれのアートディレクター。静岡大学理学部を中退してBゼミスクールで美術を学ぶ。中川達彦は1961年大阪生まれの写真家。細淵太麻紀は1971年埼玉県生まれ。多摩美術大学卒業。写真やグラフィックデザインも学んだアートディレクターで、彫刻や建築を横断した創作を行った。小杉浩久は1963年生まれ。三重県出身。明治大学工学部建築学科卒業の建築家。

池田と細淵は、2004年に横浜を中心にアートイベントを展開するBankART1929を設立。2022年に代表の池田が逝去したため、細淵が代表代行を務めている。

連結送水管は、火災発生時に高層ビルなどの屋内消火に使うもの。よく見かける屋内消火栓はポンプと連動しており栓を開けると放水でき誰でも使えるが、連結送水管は管だけであり、消防車と連結して消防車の強力なポンプを使って各階に水を送り、火災の階に突入した消防士が使う。いざ火災の時は、このPHスタジオがカバーをデザインした送水管に消防車が連結され、水が階上に送られる。夜でもライトが点灯してよく目立つ秀逸なデザイン。街の機能によくフィットしている。この作品の前には、決して障害物を置いてはいけない。

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