
タイトル | 万葉集歌碑(椋椅部刀自賣) |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都目黒区 めぐろ区民キャンパス公園 |
歌碑は下の通り。
巻30の4416番
くさまくら たびゆくせなが
久佐麻久良 多比由久世奈我
まるねせば いはなるわれは
麻流禰世婆 伊波奈流和禮波
ひもとかずねも
比毛等加受禰牟
くらはしべのとじめ
椋椅部刀自賣
(読み下し文)草枕旅行く背なが丸寝せば家なる我は紐解かず寝む
これは、この公園にも設置されている物部歳徳の歌に対する妻からの返歌。歳徳は防人として遠く九州で防衛任務に当たっている。その夫が服を着たまま路傍で仮眠しているだろうから、荏原の家で待つ私も、服の紐を解かずにこのまま寝ましょうということ。一人寝の侘しさと夫への情愛が滲み伝わる。
府中にも、防人の妻の万葉歌碑がある。併せて読んでも感慨深い。
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