「響き」吉本豊

2022.10 撮影
タイトル響き
作者吉本豊
設置場所埼玉県春日部市 公園橋通り
製作年1998

吉本豊は1947年大阪府生まれの彫刻家。1975年に大阪芸術大学を卒業、1984年から大阪府豊能町切畑石切場で製作を始める。この石切場から採掘される石は能勢御影石と呼ばれる名石。石に粘りがある黒系の石で磨くほどに光沢が生まれる。岩種は閃緑岩。閃緑岩は火成岩のうち地面の深いところで形成される深成岩の一種で、輝石や長閃石などの有色の成分が多い組成のもの。

吉本は生まれも活躍の場も関西であり、作品も関西に多く設置されている。特に住んでいる大阪府高槻市には作品が多い。関東ではあまり見る機会が少ないが、ここ春日部では持ち味たっぷりの作品を鑑賞することができる。素朴な2人組がバイオリンとチェロを悠々と奏でている。素材の石の味わいも深い。

(作者コメント)
 大空に向かって、楽器を奏でる人達。ときには親子であったり、家族であったり、仲間であったり・・・
 相手のメロディーを聴きながら、自分も音を出していく。自分勝手な演奏をすると、決してすばらしいハーモニーは生まれてきません。相手の心を思い、お互いに理解し、認め合うことによって心地好いハーモニーとなっていきます。
 彼等のすばらしい演奏に耳を傾けてみてください。きっとあなたの心にゆとりと安らぎが訪れることと思います。

「かすかべ遊学」HPより引用
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