「勝利の女神」クリスチャン・ダニエル・ラウホ

2022.10
タイトル勝利の女神(Victoria)
作者クリスチャン・ダニエル・ラウホ(Christian Daniel Rauch)
ドイツ🇩🇪
設置場所東京都中央区 アーティゾン美術館

クリスチャン・ダニエル・ラウホはドイツの彫刻家。1777に生まれ、1857に没している。

1777年は日本では徳川10代将軍家治の治世で1760年生まれに葛飾北斎、1767年生まれには滝沢馬琴などがいる。アメリカは独立戦争の年。ドイツの1700年代は小国が分立し、戦争が続いていた。美術の潮流は古代ローマ美術に回帰する新古典主義の時代であり、19世紀(1800年代)に入るとローマを意識したロマン主義に移行していく。

ラウホは、ヘッセン=カッセル方伯領のフリードリヒ2世の従者の家に生まれる。父と兄を亡くしたラウホはプロイセンに移り、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世の従者になる。後を継いだフリードリヒ・ヴィルヘルム3世の援助でローマに留学し6年間彫刻を学んだ。プロイセンに帰国後は、王侯の肖像彫刻やモニュメントを数多く製作し高い評価を得た。

この作品は、ロマン主義の香る本当に美しい女神像。旧ブリヂストン美術館時代から何度も見ているが、見るたびにその美しさに震えるような気持ちになる。

ラウホの没後11年目、1868年から明治時代が始まる。

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