タイトル | カタクリ・カタリ 土のひとりごと |
作者 | 和田政幸 |
設置場所 | 東京都練馬区 ゆめりあファンテ |
製作年 | 2002 |
カタクリは、早春に開花する可憐な山野草。その根はカタクリ粉の原料としても使われていた。東京23区で、カタクリの群生が見られるのは、唯一、ここ練馬区大泉の「清水山の森」だけである。1974年に地域住民から報告されたことで、練馬区はカタクリの保全に努力し、現在でも10万株以上の自生を守っている。
カタクリは、種から開花するまで7年の歳月を要する。冬の終わり、他の草がまだ成長を開始する前に芽を出し、早春の陽光を充分に浴びて3月から4月に可憐な花を咲かせる。そして他の草たちが伸長し、落葉樹の葉が茂り日差しが弱まる頃には地上部を枯らせて根だけになり、来年の春を待つという植物。
このカタクリをモチーフに、彫刻家・和田政幸により清楚な彫刻作品が製作された。響きあうようなカタクリの造形は、早春の透明な空気を思いおこさせる。
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