タイトル | 浅野吉次郎翁 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都江東区 ジャパン建材本社 |
製作年 | 1957 |
浅野吉次郎は1859年に尾張藩の桶職人の次男として生まれる。13歳で家督を継ぐ。浅野は、1907年にマッチの軸木製造機を工夫して、独自のロータリーレースの機械を開発して合板製作に成功する。合板は薄い板を何枚も重ね合わせて板にするもので、古代エジプト時代から作られてきた。日本ではベニヤ板とも呼ばれる。縦横の繊維を組み合わせることで強度をたもちながら、歪みにくく扱いやすい板を作ることができる。
ロータリーレースとは、丸太を桂むきのように丸くクルクルとカットするやり方。アメリカではすでに1837年に発明されていたが、浅野は独自の方法を開発し、1910年に特許を取得した。この発明により、日本の合板産業は隆盛をきわめる。1926年没。
日本の産業の勃興期を支えた野武士のような眼光。
パブリックアート散歩 - Google マイマップ
ブログ用地図
コメント