「ハス博士 大賀一郎先生」三坂耿一郎

2022.9 撮影
タイトルハス博士 大賀一郎先生
作者三坂耿一郎
設置場所東京都府中市 郷土の森公園
製作年1979

大賀一郎は1883年生まれ、1965年没の植物学者。岡山県生まれ。ハスの研究に一生を捧げ、「ハス博士」の異名を持つ。東京帝国大学を1909年に卒業し、大学院に進学。この頃からハスに興味を持つ。

1917年に大連に渡り、南満州鉄道中央研究所で植物班主任として古いハスの実の研究などをする。一連の軍事行動に抗議し退社。1931年の満州事変の翌年に東京に戻った。

1951年に千葉市の東京大学検見川厚生農場内の落合遺跡で2000年以上前の古代ハスの種を発見。同年5月に発芽、翌年開花した。この蓮は「大賀蓮」と名付けられ、世界的な話題になった。また、上野不忍池の蓮の再生にも協力した。

大賀博士は1945年5月に中野の自宅を戦災で失い、同年6 月から府中に移り住んだ。1965に亡くなるまで、府中を拠点とした。府中では孫文蓮、ネール蓮、妙蓮など、二十数種類の花蓮を自宅、市立第一小学校、中央公園(現 寿中央公園)などで育成し、各地に分根された。特に妙蓮は国の天然記念物で、花弁が3,000から6,000に分かれる見事なもの。府中市では1973年に現在の郷土の森公園に大賀蓮、妙蓮などを移植、現在は31種の蓮を楽しむことができる。博士の胸像は1979年に蓮池のほとりに建てられた。三坂の腕前もさすがである。

パブリックアート散歩 - Google マイマップ
ブログ用地図


コメント

タイトルとURLをコピーしました