「濱尾新像」堀進二

2022.8 撮影
タイトル濱尾新
作者堀進二
設置場所東京都文京区 東京大学本郷キャンパス
製作年1932

濱尾新は1849年、現在の兵庫県豊岡市の但馬豊岡藩士の家に生まれる。1925年没。

1869年(明治2年)に藩費遊学制度により慶応義塾に入学。1872年に文部省に出仕する。1877年に東京大学が設立されると、法理文三学部綜理補として参加。1887年にケンブリッジ大学より法学博士号。1889年に、東京美学校設立にあたり校長事務取扱に就任。1893年からは、帝国大学(現・東京大学)の3代目総長となる。

その後、文部大臣、枢密顧問官、東宮大夫、枢密院議長を歴任。枢密院議長在任中に、自宅庭で枯葉の焚き火の穴に転落し逝去した。明治の文部行政を駆け抜け、学校教育の基礎を築いた。堀進二の手による濱尾像は泰然自若として、未来への意思を貫いている。

堀進二は1890年東京生まれの彫刻家。1916年から3年連続で文展特選。1919年から帝展審査員。1928年から1946年まで、東京帝国大学(現・東京大学)工学部建築科の講師をつとめる。濱尾の肖像を製作したのは東京帝国大学在職中にあたる。その後、東京藝術大学教授、千葉大学教授など、教育者としても足跡を残す。東京工業大学のシンボルだったツバメマークも堀のデザインだったが、2024年10月に改組して東京科学大学になったことでお役御免になった。窓枠が「工」の字、ツバメが「大」の字である。

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