「オシドリとブドウのベンチ(仮)」

2022.7 撮影
タイトル不明
作者不明
設置場所山形県山形市 公園通り

味のあるベンチ。オシドリとブドウ。

オシドリは山形の県鳥。日本を含む東アジアに分布しており、日本では中部地方以北で繁殖し冬は南日本で越冬する。1966年に「県民の鳥及び獣の制定運動」が行われ、山形県民の投票により1967年に5種類の鳥からオシドリが、3種類の獣からカモシカが選ばれた。かつては霞城公園などにもいたようだが、現在は山に分け入り、渓流に行かないと見ることができなくなってしまった。よくオシドリ夫婦と呼ばれるが、毎年つがいの相手を換えること、雄が雌の子育てを手伝わないことが観察により確認されている。なお、県民の愛する銘菓「おしどりミルクケーキ」の発売は1919年のこと。

山形県のブドウの生産量は山梨県、長野県に次ぎ日本第3位。特にデラウェアの生産は日本一。ブドウは痩せて水捌けの良い土地、昼と夜の温度差の大きい気候を好み、山形県では置賜地方がこれに当たる。江戸時代初期には甲州から苗木が導入されたといわれ、江戸後期には盛んに生産された。2021年に置賜産デラウェアを使った「おしどりミルクケーキ ブドウ味」が発売された。

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