
タイトル | 不明 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都狛江市 和泉多摩川駅 |
アイディア抜群のアートベンチ。方形の座面には狛江の俯瞰地図が刻まれていて、四隅の鯉が裾を咥えてその版図を広げている。この鯉は弁財天池の鯉ではなかろうか。
弁財天池は市内狛江駅の北側にある池で清涼な泉がこんこんと湧いていた。昭和の最盛期で湧出量は毎分9平方メートル、水温も夏も冬も13度1分と安定していた。鯉も住んでいた。弁財天池から狛江駅北口の周辺にかけて、縄文時代から弥生、古墳時代まで続く遺跡が発掘された。また、中世から近世まで何度となくこの泉が飢饉から村を救ってきた。狛江の命を紡いできた泉と鯉と言える。残念ながら、1972年に泉が枯れて以来、再び湧出することはなくなった。現在は、深井戸を掘り、井戸水を使って池を維持している。鯉もいる。
ただ、和泉多摩川駅至近の多摩川沿いは鯉釣りのメッカなので、そちらの鯉のイメージかもしれない。
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