
タイトル | 非常階段看板 |
作者 | フェリックス・ゴンザレス=トレス(Felix Gonzalez-Torres) |
🇨🇺キューバ 🇪🇸スペイン 🇵🇷プエルトリコ 🇺🇸アメリカ | |
設置場所 | 東京都立川市 ファーレ立川 |
製作年 | 1994設置 |
フェリックス・ゴンザレス=トレスは1957年生まれ。キューバに生まれ、14歳で姉とスペインに渡り、のちにプエルトリコに移り住む。ゴンザレス=トレスがニューヨークにやってきたのは1979年。1981年にプラット・インスティテュートを卒業し、その後、ホイットニー美術館、国際写真センター、ニューヨーク市立大学で学び、修士号もとる。電球、紙束などを使ったミニマルなコンテンポラリー・アートやインスタレーションを製作した。1990年からカリフォルニア美術大学で教鞭をとる。
ゴンザレス=トレスには同性の恋人のロスがいたが、1991年にエイズにより喪ってしまう。傷心のゴンザレス=トレスはその年に「ロスの肖像」という作品を発表。それはキャンディーが山積みになった作品で、鑑賞者はそのキャンディーを持ち帰ることができる。キャンディーは毎日補充されるが、その重量は厳密に定められており、175ポンド(約79.4kg)は生前のロスの体重と同じ重さである。
ゴンザレス=トレスは自らも1996年にエイズによりこの世を去る。38歳だった。移民、ゲイ、エイズという要素だけで人や作品を語ることはできないが、この立川の作品の、電球に照らされた無垢の白は、痛みを伴って胸に刺さってくる。ゴンザレス=トレスが亡くなるのは、この立川の作品のわずか2年後である。
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