
タイトル | 海軍操練所跡 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 神戸市中央区 NTTドコモ神戸ビル |
製作年 | 1968 |
発祥年 | 1863〜 |
ここは、旧生田川の砂嘴だった場所。1855年に二ツ茶屋村の呉服商、網屋吉兵衛により「船たで場」が作られた。たで場とは、船底を炙ってメンテナンスする場所。1863年に、ここに神戸海軍操練所が開設された。外圧にさらされた江戸幕府が、海軍士官の養成や軍艦の造船、操船技術の向上を目的として作ったもの。勝海舟の提言によりできた。坂本龍馬や陸奥宗光も学んだという。海軍操練所は、勝海舟が幕府の要職から外れたことなどにより1年余りで閉所した。
日米修好通商条約により、兵庫港は1868年にこの場所に開かれた。本来開かれるべきだった旧来の兵庫港はすでに良港として開発されており、居留地をつくるスペースもままならなかった。そこで、少し離れた神戸が兵庫港として開港された。歴史が重層して近代日本が歩む道をつくっていく。
このモニュメントは錨をモチーフにしているが、この錨はストックレスアンカー。19世紀に発明されたもの。第一世代の「スペックアンカー」という種類ではないかと思う。
(参考)いろいろな錨 ~本船用アンカー~
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