タイトル | 地獄の門(The Gates of Hell) |
作者 | オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin) |
🇫🇷フランス | |
設置場所 | 東京都台東区 国立西洋美術館 |
製作年 | 1880-90年頃/1917年(原型)、1930-33年(鋳造) |
ダンテの神曲に登場する地獄の門をモチーフにしたロダン畢竟の大作。1880年に、フランスの国立美術館建築のためのモニュメント製作依頼を受けたロダンは、地獄の門の製作に取り掛かる。製作は思うようにはかどらず、悩んだロダンは、何度も習作を重ね構想を練り上げていく。この時期に、ロダンの相談相手となったのが教え子のカミーユ・クローデル。カミーユに魅かれたロダンは、妻との板挟みになり、深い苦悩の底に沈む。
そして、カミーユに二択の決断を迫られたロダンは妻ローズを選ぶ。カミーユは精神を病み、その残りの人生を精神病院で送ることになる。まさに、ロダンにとって地獄の日々である。
1888年にフランス国立美術館の建設が中止になると、ロダンはこの作品を自費で買い取って製作を続けた。ロダンは1917年に亡くなるまで37年間この作品に手を入れ続けた。しかし、今でも、この作品は未完成のままである。
ロダンの地獄の門は世界に7つあるが、そのうち2つは日本にある。静岡県立美術館と、ここ、上野の国立西洋美術館である。開館時間であれば、上野で無料で見ることができる。
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