
タイトル | ペデストリアン側壁「自然は微笑まず、人は微笑む」 |
作者 | メナシュ・カディシュマン(Menashe Kadishman)) |
🇮🇱イスラエル 🇬🇧イギリス | |
設置場所 | 東京都立川市 ファーレ立川 |
製作年 | 1994設置 |
メナシュ・カディシュマンは1932年に委任統治領パレスチナに誕生する。15歳の時に父を亡くしたカディシュマンは学校を中退し、1947年から1950年にかけて、テルアビブのアヴニ美術デザイン研究所に所属する。1948年に、イスラエルが建国する。1950年からカディシュマンはナハル歩兵旅団に入隊し、その後3年間、マアヤン・バルーク・キブツで羊飼いとなる。この羊飼いの経験が芸術家・カディシュマンに大きな影響を与える。
1959年、カディシュマンはロンドンに移り、セント・マーチンズ美術学校とスレード美術学校で学ぶ。1959年から1960年には、アンソニー・カロとレッグ・バトラーに師事。1972年にイスラエルに戻る。
1960年代のカディシュマンの作品は、金属とガラスを組み合わた、反重力を意識したミニマリズムの要素が強かった。1978年のヴェネツィア・ビエンナーレで、カディシュマンは生きた羊の群に彩色する作品で注目を集める。以後、羊をテーマに多くの作品を発表した。1995年からは数百匹の羊の肖像を描き続けた。カディシュマンの描く羊はカラフルでポップな造形。羊の立体作品も製作した。この立川の作品は羊たちが大地と共に描かれている。夜のライティングされた姿も魅力がある。
夜の撮影なので見えないが、作品自体は赤茶色の鉄で作られ、日本語とヘブライ語と英語で左側に「自然は微笑まず、人は微笑む」と彫られている。イスラエルのユダヤ人として歴史の荒波を経験した芸術家は、2015年に逝去した。
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