
タイトル | White Deer |
作者 | 名和晃平 |
設置場所 | 東京都千代田区 ガーデンテラス紀尾井町 |
製作年 | 2016 |
この「White Deer」は、インターネット上に現れた迷い鹿(大鹿の剥製)を取り寄せ、3Dスキャンして得たデータを元に作成したもの。鹿の立ち姿が幻想的に美しく、また、表面のウェイブは見る時間により陰影が変化し、深い味わいをもたらす。なお、宮城県石巻市の萩浜には、「Reborn-Art Festival 2017」で展示された同「White Deer」が、2027年まで設置されることになっている。この作品は、NFTとしてもインターネット上でデータが販売されている。
名和晃平は大阪府高槻市出身、1975年生まれ。京都市立芸術大学卒業。同大学院博士課程修了。現在、京都芸術大学大学院教授。彫刻の「表皮」に着目し、概念化されたセル(細胞・粒)で対象を描く作品を発表。2002年に製作した「PixCell」は、オブジェクトを透明の球体で覆い、その存在を「映像の細胞」に置き換えるもので、高い評価を得た。
銀座シックスで、2021年4月12日から2022年10月20日まで、名和の「Metamorphosis Garden(変容の庭)」が展示された。アプリをダウンロードしてスマホをかざすと、画面内で「White Deer」の周りに幻想的な雲が沸き立ちダミアン・ジャレが振り付けたダンサーたちの乱舞を見ることができた。私も現地で見せてもらったが、素晴らしい体験で、今も忘れられない。下記がその時のスチール。

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